神保町の聖地「さぼうる2」で、溢れんばかりの昭和を喰らう。

ある土曜日。俺は、古書の街・神保町の角に立っていた。 目的地は、喫茶好きなら誰もが知る名店「さぼうる2」だ。

開店30分前の午前10時半。まだ誰もいない店の前、俺は一番乗りで列についた。 最初の10分は独占状態だったが、そこからが凄かった。あれよあれよという間に背後には20人の行列。さすがは神保町の顔、期待に胸が高鳴る。

オープン5分前、看板娘(女将さん)が静かに現れ、手際よくオーダーを取っていく。この阿吽の呼吸が、名店の証だ。

1. 目の前に現れた「ナポリタンの山」

11時ちょうど、戦いの火蓋が切って落とされた。 一番乗りの特権で、好きな席を選ばせてもらう。着席して一息つく間もなく、運ばれてきたのは「あの」ナポリタンだ。

これぞ、さぼうる流。 小さめの皿に、これでもかと盛り付けられたパスタの山。フォークを入れるのを躊躇うほどのボリュームだが、一口食べればその完成度に驚く。

トマトの酸味がキリッと効いた、どこか懐かしく、それでいて唯一無二の濃厚な味わい。そこへ粉チーズをたっぷりと振りかければ、コクがさらに加速する。まさに「大人のためのソウルフード」だ。

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2. 輝くエメラルド、至高のクリームソーダ

そして、ナポリタンの最高の相棒といえば、これしかない。 赤・青・黄・緑の4色から選べるクリームソーダ。俺の選択は、迷わず「緑」。

運ばれてきたグラスの中には、宝石のように輝くエメラルドグリーンの液体。 シュワシュワと弾ける炭酸と、少しずつ溶け出すアイスクリーム。ナポリタンの熱気を、この一杯が優しく鎮めてくれる。この並び、もはや「神保町の黄金比」と言っても過言じゃない。


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昭和という「至福」に浸る

周りを見渡せば、並んでいるのはおじさんやおばさんばかり。……いや、よく考えたら俺もその一人だった。思わず苦笑い。

けれど、レンガの壁と使い込まれた木の温もりに囲まれ、昭和の味を噛み締めるこの時間は、我々の世代にとって「何物にも代えがたい至福」だ。一番に並んだ甲斐があったというものだ。

またこの味が恋しくなったら、ふらりとこの扉を叩こうと思う。

💡 これから行く人へのアドバイス 週末のセットメニューはないので要注意! 土曜日は単品オーダーのみ。平日のセットもお得だけど、土曜の喧騒の中で味わう単品の潔さもまた、格別だぜ。

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